最近のネギ! 悩める少年に追い討ちをかけてみる

2007–12–31 (Mon) 01:54
早いもので、2007年も終わりを迎えることとなりました。早い、早いよスレッガーさん! 時が見えない! 生き残れない! 嘘だと言ってよバーニィ!


そんなわけで修羅場真っ盛りのまま年を越すことになりそうなネギまですが(強引な導入)。
ここしばらくのネギは懲りずに迷い続けています。迷うことこそ人生とは言うものの、悩めばいいというものでもありません。
中断していた感想の代わりと言っては何ですが、最近のネギ君に駄目出しでもしてみましょう。
本当はまとめて感想書いてその中に入れようかと思ってたんですけど、長すぎて無理でした(笑)




魔法世界に来て早々、フェイト・アールウェルンクスの襲撃を受けた『白き翼』。
いいようにボコられた上に強制転移魔法で散り散りにされるという憂き目に遭いました。
まぁその後の展開はいささか拍子抜けでしたがそれはそれとして。


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ぼちぼち仲間たちと合流し、残りのメンバーのこともメドがつき始めてから、ネギは再び悩み始めました。

「自分に足りないものは何か?」

ある者はアホっぽさと言い、ある者はバカっぽさと言い、またある者は必殺技と言い……って、並べてみるとロクなものがないような気が(笑)
まあそれはともかく。
その答えを求めてネギはずっと懊悩しているわけですが……実のところ、そもそもの「悩む方向」を間違えてしまっているのです。
自分個人の問題と、今果たすべき目的がごっちゃになってしまいました。


********


そのきっかけは仲間がバラバラになったこと……ではなく、フェイトに手酷く敗北したことのほうです。
ジャングルで見せた表情からもわかるように、珍しくネギが父親以外に強い執着を示した事件でした。
あの出来事のため、ネギの頭にはフェイト対策が必要以上に焼き付いてしまったのです。

確かにフェイト対策は必要です。目的はいまだに不明ですが、オスティアにあるゲートの存在を知らないとは考えにくいので、あえて放置していると考えるのは当然です。
再び衝突することは必至。何も手を打たずにいけば今度こそ殺され……って一応殺しちゃいけないんでしたっけ? そうは見えないだけで。
まぁとにかく戦うことになる可能性は非常に高いので対策が必要になる、の、ですが。


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今の『白き翼』の目的は「仲間を集めて元の世界に帰る」ことです。
フェイト対策は、その過程における「クリアしなくてはならない課題の一つ」でしかありません。

はっきり言ってしまえば、戦って勝つ必要はどこにもなく、ゲートで帰還するまであしらっておくことができればそれでいいのですから。
つまり
「フェイトと戦って勝つ」というのは
「元の世界に帰るためにクリアしなければならない問題の中の一つ」を
「解決する方法の中の一つ」でしかない

のです。
ところが今のネギにはその「解決する方法の中の一つ」しか見えていません。
他の選択肢をことごとく頭の中から排除してしまった上に、最終目標――元の世界に帰ること――の達成が最優先であるということすら忘れてしまっているのです。
たとえフェイトを倒せずとも、皆で元の世界に帰れればそれこそが勝利なのです。


********


似たような例を挙げてみましょう。

成功例としては、超によって飛ばされた未来で行われた刹那&楓vs刀子vs神多羅木(グラヒゲ)。
この時の目的は「皆で元の時代に戻る」ことでした。今の状況と似ていますね。
強敵を前に、カードで召喚できない楓は先に合流しに向かい、身代わりの式神で2人をだまくらかしておいて見事に時間稼ぎを成功させました。
「2人と戦って勝つ」というのも目的を果たす手段の一つでしたが、現実的ではないため避けたわけです。

失敗例は、修学旅行で捕らわれたこのかを助けるために強行したネギが小太郎に捕まった場面。
強襲を仕掛けてヒットアンドアウェイで離脱するという時間との勝負だったにも関わらず、ネギは小太郎の挑発を無視できずに戦うことを選んでしまいました。
結果としては楓が助け舟を出してくれたおかげで事なきを得ましたが、この予想外の援軍がなければ作戦は失敗していたでしょう。


********


このように、必ずしも「戦って勝つ」ことが目的を達成する最善の方法であるとは限らないのです。無論、唯一の方法でもありません。
そしてこれこそが今のネギに足りないもの(の一つ)でもあります。

それを一言で言うならば「目的意識」あるいは「余裕」とでもなるのでしょうか。


********


ネギの頭が柔軟性に欠けていることは周りから見れば一目瞭然です。
それは明日菜や魔法学校の校長などにもさんざん指摘されたことですし、ネギ自身も自覚はしています。
ただ、それらは生きる上での目標とかそういった部分での話だったためすぐに直せるものではないとある程度スルーされてきました。
ところがネギはその頑固さゆえに「目的を果たすための手段を選ぶ柔軟な思考」をたやすく失ってしまうという悪癖も持っているのです。

上でも述べたように、フェイトを倒すことは「元の世界に帰るための障害の一つを乗り越える方法の一つ」に過ぎません。
しかし今のネギはそれしか見ておらず、肝心の最終目標を見失っています。
ここがナギとの最大の違いです。


********


ナギ、クウネル、エヴァ、フェイト。
彼ら「超一流」と評される者たちは皆、目的を決して見失わず、まっすぐ突き進むことができます。
まっすぐと言ってもそれは力ずくでやり通すという意味ではなく、効率的であるということです。
エヴァを落とし穴などというアナログなやり方で撃退したナギなどはその最たる例でしょう。
上で「余裕」という言葉を使ったのも、時にはそういった裏技を思いつくことができるおつむの柔らかさを指しています。
明日菜も「目的を見失わない」という点においてはネギよりもナギに近い思考の持ち主であると言えます。


まぁネギはまだ子供ですし、そこまで期待するのは酷というものかもしれません。
本来ならパートナーがそういった欠点を補うべきなのですが……「僕に足りないモノ」の話は小太郎くらいにしかしていないんですよねぇ。彼にそのへんのフォローを期待するのも酷ですし。
父の背中だけを追ってきた少年には、それ以外のものに目を向け続けるのは難しいのかもしれませんね。ただでさえフェイトはネギにとっては初めての「明確な倒すべき敵」ですから。


********


というわけで、腕一本と引き換えに何かを掴んだばかりのネギ君には申し訳ないのですが、それを真っ向から否定してみました(笑)
ま、ジョセフ・ジョースターばりのハッタリでフェイトをだまくらかして逃げるネギとかも想像できないんですけどね。
キリランシェロ→オーフェンのような魔進化を遂げたネギというのも見てみたい気はしますがw


久しぶりの長文、いかがでしたでしょうか。ここまで目を通してくださった方には心より御礼申し上げます。
2007年ももうほどなく幕を閉じますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。


あ、しまった。さよのことに触れられなかった

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