第26話 Dream☆Wing 〜夢の在処〜

2006–04–02 (Sun) 08:17
ついに最終回。一言で表すなら、予想を裏切らずさらに上回ってみせた最終話でした。


やっぱりヤッていなかったセルゲイ。ま、あそこで手を出しちゃってたらダメですよねぇ。
五柱(のうちの四人)が一斉にマテリアライズしタイトルとともに立ち並ぶ様は圧巻。……でも変身シーンを省略したのはいただけません。OVAではちゃんと描いていただきたい!

ミユの起動させた最終システム。それは乙-HiMEにかけられたリミッターを解除するものでした。無茶なものを作っていたもんだ……。これによりオリジナルのHiMEになった(?)とのことですが、水晶の媛である命とミユが普通に仲良くしておりこのシステムに対しても何も言わなかったところを見ると、別に敵対するようなモノではなかったようですね。少なくとも乙世界のHiMEとシアーズはうまいことやっていたようです。
あ、良かったね黒曜。アリカに料理されておしまいじゃなくて(笑)

アクシズ落としを阻止しにかかるオトメ軍団。うん、サンライズだ。コーラルも普通に飛んでいましたが、全リミッターが解除された以上は当然でしょう。基本的にはコーラルGEMもパールGEMも同じもののようですから。
コーラルとパールという区別をつけているのはガルデローベです。あくまで制度上のものであり、GEMそのもので区別されているわけではありません(異なる個性を持つマイスターGEMはもはや製造不能になっていることからもそれがわかります)。よって飛行能力の有無は学園側による後付けの制限だと考えられるわけです。

背中を預けあって戦うハルカとシズルの絵は格好いいですねぇ。前作ではありえなかっただけになおさらです。ユキノのツッコミももはや特殊能力の域に達しています。唯一の個性ですからまぁいいでしょう。というかこの口癖はおろか全く喋れなかったサラ……
ナオの戦いっぷりは地味でしたねぇ……。可哀想にスパイダーマンっぽさのカケラもありません。初登場時はものすごいデザインだと驚いたものですが、フタを開けてみればシホのほうがよっぽど凄まじいローブ着てました。
……これ絶対オトメの個性で変化してますよね? そうでないと場合によっちゃアカネやロザリーがこれ着ていたことに……。

そのアカネですが、なんとマーヤとのコンビで登場。
ネコミミですとーーーーー!!?
まさかここに来て前作漫画版からの逆輸入とは……! しかもなんですかあの寄せて寄せて上げずにとにかく寄せてるローブは。ただでさえけしからんサイズのおっぱいがさらにとんでもないことになってます。これデザイン・開発した地球時代の技師は何を考えてたんだ。いいぞもっとやれ
以前書いたネタが本当に来た時は夜中なのに盛大に吹きました。ほぼそのまんまとは……。この後のミスマリアもそうですが、本当に予想を裏切らず上回ってくる作品です。
動きまで猫っぽくなってるアカネと実はからかい好き(?)なマーヤのコンビが素敵すぎてねェ。エレメントもまだ披露されていないことですし、OVAではもっともっと見せていただきたいトコロです。
カズくんは戦後「お互い心情的にはOKなのに立場上NGなアカネ」と「わかった上でからかってくるマーヤ」の間で悶々とした日々を送るのでしょうな。どちらもやたらとスタイルがいいのでまさに生殺し。超見てぇ。

そしてインパクトでは間違いなく作品中最大を誇るミスマリアのマテリアライズ。
天秤座の黄金聖闘士ネタはあちこちで目にしていましたが、まさか本気で若返るとは……。空気読みすぎです。しかしベタなだけで終わりはせず、若さよりも理想的に年をとってきたことのほうを大事にするというナイスミドルっぷり。いやもうただ惚れるばかりです。
舞衣やナツキが驚いていて真っ先に目撃したユカリコはそれほど驚いていないところを見ると、相当レアなことではあれども一応在学中にも何度かマテリアライズしていたようですね。

最終決戦はやはりアリカとニナの一騎討ち。宇宙にまですっ飛んでいくハッタリ感がたまりませぬ。
現実を知った上で改めて夢を追うアリカと、同じく全てを知った上でセルゲイのためだけに戦うニナ。なるほど言葉ではなくぶつかり合うしか無い……わけではないです。要はヴィントの技術でセルゲイを治療できればいいんですからね。それでもニナ自身が納得するまでは止まれませんけど。
そしてもはや伝統(?)の急に出てくるラスボス……って一期のOPに出てた影だコレーーー!?
てっきり漆黒ローブの初期デザインかと思っていたらここで出てきました。急な出現というわけではなかったのね(笑)
とってもスクライドなノリのまま最後はアカツキの大太刀で撃破。刺したと見せかけて脇を抜けているのもお約束(まぁ今回は剣のほうを砕いていたようですが)。そしてサイボーグ戦士よろしく大気圏突入。うん、いい感じにトんでますな。


そしてエピローグへ。ヴィントブルームの改革は順調に進んでいるようで、アスワドの民も無事受け入れられたようです。マシロとアオイの再会が描かれなかったのは残念ですが、この流れでは仕方ありませんね。
馬鹿でかいヒマワリを運んでくるアリカ。色が……蒼とピンクが混じってウルトラ怪獣みたいになってる……。これが「アリカの蒼天の青玉」なのか、それともフルパワーが出ていないことの現れなのかは不明です。
大気圏に突っ込んだアリカとニナが無事だった理由は真白なる金剛石にあるのではないか、と私は思っています。ナギの指輪のマイスターGEMが白くなっていましたし、ハルモニウムが破壊され絶望から解き放たれたフミさんが助けてくれたのではないでしょうか?

マシロがこの期に及んであのひまわりオブジェを作ったのは公共事業を増やすという名目なのでしょうね。大臣と企業の癒着さえなければ雇用の増加に繋がりますし。
あとはあのデザインに突っ込める人物がいないことがヴィントに残った不安要素の一つです。

「黒い谷」で強制労働を課せられたシュバルツの皆さん。聖地で働けるのなら本望でしょうな(笑)
ナギもここで服役していました。主犯がなぜのうのうと生きているんだ? と不満を抱く人もいるでしょうが、死刑にするのは簡単ですからねぇ。殺して楽にしてしまうより、死ぬまで猫神様にこき使われるほうがよっぽど重い罰だと思います。
万が一舞衣と命の監視を突破して脱走できたとしても、ナギたちにはもう行くアテがありません。強いて言えばシュバルツの頭領(黒い手紙に書かれている指示を出している人物)が健在ですが、仮にナギがその居場所を掴んでいたとしてもシュバルツ側にはナギをかばう義理はありません。むしろ頭領にしてみれば邪魔者なので消そうとするでしょう。何かシュバルツに自分を売り込むネタを隠し持っていない限り、ナギに明るい未来はなさそうです。ぶっちゃけ死んでいたほうがまだマシだったでしょうな。

死んだほうがマシ、と言えばニナとセルゲイ。これまた「なんでのうのうと生きてるんだ」という意見を持った人も多そうです。
ですがこの二人の場合、死んでいたほうが「楽」ではあったでしょう。
失うものは何もない、と歌われていたニナですが、自分とセルゲイの命だけは残りました。その代わり彼女は「過去」という枷を背負って生きるハメになったのです。エルスをはじめ自分が多くの人々を殺めてきた罪を、セルゲイがニナのために犯してきた罪とニナのために傷ついたことを、そして親子として生きてきた記憶を、全て一人で抱えて生きていかなくてはならないのです。
唯一それを分かち合えるセルゲイは記憶を失い、取り戻したら取り戻したで彼も罪の記憶に苦しむことになるうえに元の親子関係に逆戻り。ニナにとってそれは何より恐ろしいことであり、もしこれから二人で幸せに生きていけるようになったとしても常に恐怖として残り続けるのです。間違いなくこれが理由で何度もケンカする羽目になるでしょうな。
記憶を失ったセルゲイはいずれ必ず自分の過去を探し始めるでしょう。それもまたニナにとっては恐ろしい現実ですが、誰にも助けてはもらえませんし助けてもらうわけにはいかない事。自分で乗り越えなくてはならない、当然の報いなのです。
ニナとセルゲイはやり直すチャンスは手に入れました。しかしずっと幸せでいられる可能性は非常に低い。
ニナが新たにペンダントの中に収めたのはアリカとエルスと三人で撮った写真。
これは三人の友情の記憶であり、セルゲイ・ウォンとの過去はもう戻らないという証であり、エルスを自らの手で殺めたという二度と消えない罪の証なのです。



総論としては実にいい作品でした。不満がないと言えば嘘になりますが……どう考えてもペース配分間違えてましたしね。
しかし続きがあるなら大歓迎です。むしろ是非ともやっていただきたい。とりあえずOVAの制作は決定しているようですが、それに留まらずどんどん作り続けて欲しいと思います。

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